ダ・ヴィンチ・コード

見てきました、ダ・ヴィンチ・コード
カンヌ映画祭でのプレスの感想を聞いてたら、「これはあまり期待しないで見た方がいいのかも…」って気持ちで行ってきて正解。
つまらなくはないけど微妙。そんなところです。
ロン・ハワードが撮ったのがある意味救いとも言えるかもしれない。
多分普段映画観ない人でもこれは観に行く予定の人多そうなので、これから先は読み飛ばしてください(ネタバレあり)。








まずタイトルに対しての疑問。
ダ・ヴィンチ・コードというだけにノストラダムスの預言ばりにダ・ヴィンチの話が出てくるのかと思いきや、イアン・マッケラントム・ハンクスオドレイ・トトゥの3人がイアン・マッケランの屋敷で語るシーンで、イアン・マッケランが力説する説(およそ10分くらいのシーン)、あれだけで十分要約されちゃってるんですよ。
作者もそれを一番訴えたかったんだろうし。
それ以外にダ・ヴィンチがクローズアップされることは映画の中ではほとんどなく、これだったらタイトルは「マグダラのマリア」とかでいいんじゃないの?と。
原作読んでないので何とも言えないけど、原作はもっとダ・ヴィンチの話が色々出てるんでしょうか。
そしてサスペンスとしては最悪とも言えるオチが読めてしまう切なさ。
割と初期の段階で、多分コイツがキリストの末裔だなとか思ったら「やっぱりお前かよー」と非常にベタなオチ。
あれにはガックリでした(苦笑
ダ・ヴィンチだけじゃなく、色々と実在の団体や歴史を使ってるからまだ楽しめるけど、単なるサスペンスだったらこれは相当ヤバい作品(駄という意味で)なんじゃないかと。
ただ、この映画で最も重要といえる仮説(?)に関してはまぁ興味深いモノはあると思う。
私もミッションスクール行ってた時、キリストの存在が神なのか神の子なのか人の子なのか実際よくわかんなかったし。
でも説得力には今ひとつ欠ける気がしないでもないんだよなー、あまりにも異論過ぎて。
しかしなんでこの小説、こんなに売れたんですかね。
セカチューみたいに話題先行型で実際に読んでみたら駄作なんてパターンではないのかな。
とりあえず私の友人(誰とは言わんが(笑))がボロクソに言っていたのも何となくわからないでもない。
ちっとも原作読みたいと思えないからまぁ読む事はないと思うんだけど。
けなしてばっかりなので最後に1つ。
ラストのトム・ハンクスルーブル美術館の透明なピラミッド?でマグダラのマリアの隠された場所に気付き、想いをはせるシーン。
あそこはなかなかイイシーンでした。
これはロン・ハワードのおかげでしょう。手堅いです。
とはいえ、この作品で130分は長すぎる。
長く感じるということはやっぱり退屈な映画に属してしまうのかもしれない。


    
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