原作者は怒らないんだろうか

なんだか仕事疲れでブログからちょっと遠のいていたが、一つだけ書きたいことが・・・。
東野圭吾氏の「手紙」という小説が、読みやすい上に妙に納得というかじーんときたので、映画版も観てみたいと思い観てみたら・・・。
あり得ない。
もうこの一言につきる。
私の解釈だとあの小説は、主人公の兄が強盗殺人を犯し、自分のせいで兄が犯罪に手を染めてしまったことと、それとは別に自分のすべてをめちゃくちゃにされてしまった主人公の心の葛藤や、犯罪者の家族の苦しみや差別が主なテーマだったように思ったんだが、映画は全く違う。
そういった描写は取って付けたようにちょこっとあるだけで、どちらかというと恋愛がテーマのようなノリ。
主人公の苦しみなどほとんど描かれていないし、何も伝わってこない。
しかも割と重要な背景やストーリーまでもが全く別の話に塗り替えられている。
タイトルは同じだけど、全く違う話を観てるみたいだった。
最後はなんかむかっ腹が立ってきたほど。
あの作品を見て、原作者は腹が立たないんだろうか。
いやー、久しぶりにひどい映画を観てしまった。

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