イルマーレにがっかり

仕事帰りにイルマーレを観てきた。
今日のはハリウッド版。韓国版のリメイクです。
やっぱり期待してなくて正解。ガッカリな感じに仕上がっていました。
つっこみどころが満載です。
ま、リメイクがオリジナル版を超えるってことはまずあり得ない話だからこんなもんなんだろうけど。
以下はネタバレになるので観る予定の方は読み飛ばしてください。















いやはや、アメリカ人はよほど複雑な話が理解できないのか、韓国版よりもストーリーを相当簡単にしてしまっていた。
まずここが気に入らない。
そして、ただでさえ時空モノに矛盾は付きものなのに、更にあり得ない矛盾というか無理矢理なストーリーをどっかんどっかん乗せてきてるのが意味不明。
このイルマーレって話は、会いたいのに会えないもどかしさがある意味売りみたいな話なのに、なんで普通に会っちゃってるんだよ(笑)。
しかもチューまでしちゃって(苦笑)。
で、この映画での最重要アイテムである手紙、この二人をつなぐものは手紙しかないだけに、手紙のやりとりってストーリー上結構大事なはずなのに、なんで手紙なのにやりとりが会話になっちゃってるのか理解できない。
手紙ってのは一方通行なはずなのに、チャットでもしてるんですか?くらいに普通にリアルタイム風味な会話のやりとりがおかしくって。そのやりとりは明らかに手紙じゃねーだろーとずっとつっこみまくってた。
その辺ちゃんとしてほしかった。
もう粗を挙げたらキリがないんだが、何が一番ダメってエンディング。
韓国版ではチョン・ジヒョンが書いた手紙のせいで彼が死ぬことを知り、自分の所に来ないよう急いで送った手紙を結局読んでもらえず、あーやっぱり死んじゃったんだなと観客に思わせておいて、いきなりシーンが変わってイルマーレを出ていくチョン・ジヒョンに彼がその手紙を持って現れるシーン。
あのチョン・ジヒョンの「あんた誰?」みたいな顔をしていたラストシーンのことだが、ラブシーンもこれといったラブトークもなく、観客に「あーきっとこの二人はくっつくんだろうな」とはっきりしたシーンを見せずに終わるのが良かったのに、ハリウッド版はもろハッピーエンディング。
しかもかなりわかりやすく。
つまんねー。あんなにはっきりくっきりさせなきゃ終わらせられないんですか?
韓国版を見てからハリウッド版を見てしまったのでより粗が鮮明になってしまったような気もするので、韓国版イルマーレを観た人はハリウッド版は観ない方がいいかも。
先入観なくハリウッド版を観れれば、後で韓国版を観てみると、ハリウッド版の薄っぺらさがよくわかると思います。
って別に韓流好きじゃないんだけどね、私。
ただ、これに関してはハリウッドは完全に負けとしか言いようがない。


話がそれるが、なんで外人は静かに映画見れないんだろうか(怒)。
みんながみんなそうマナーが悪いワケではないんだろうけど、アメリカで映画観た時もかなり場内はやかましかったので、私の中では「アメリカ人は黙って映画が観れないんじゃないか」と思いこんでるところもあるんだが…。
今日の映画館は白人が結構いたんだが、普通に上映中にしゃべってるんだよね、何人も。
しかもささやくようなしゃべり声ではなく、普通にしゃべってるのがマジでムカつく。
そんなにしゃべりたいなら最初から映画館来んじゃねーって話だ。
映画は微妙だは、周りで外人がベラベラしゃべってるは(しかも前後左右。あり得ないサラウンドだった)、もういろんな意味でがっかり。
私が行ってる映画館の上映前の注意は日本語じゃなく全部英語で言ってくれてるのに、それでも聞かないんだね、外人さんらは。


    
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