父親たちの星条旗

仕事帰りに『父親たちの星条旗』を観てきた。
お恥ずかしながら硫黄島の戦いについてよくわかっていなかったので、旦那からとりあえず色々と教えてもらいその後鑑賞。
やっぱりある程度どんな背景でこの戦争が起きたのかは知っておいた方がいいのかなと思って。
この映画、映画館でじっくり観ることをおすすめします。
というわけで感想は下の方に…。














最近のイーストウッド作品(ミスティック・リバーとかミリオンダラーベイビーとか)のような救いのない映画(見終わった後にがっつり凹むという意味で)とはだいぶテイストは違ってた。
本作の構成とかストーリーとかは置いといて、戦争ってものがいかに悲惨で意味のないものかってことをとにかく考えさせらる。
終わり間際までは「予想通りお涙頂戴って感じの作品じゃないな」と思いつつ観てたのに、ドクが病床で息子と会話してる時に
「本当に辛く悲しい体験や出来事って人には言えないのかも…」と、ドクの硫黄島での出来事から死に至るまでの心の内に抱えていた苦しみを考えるとなんだか涙が止まらなくなってしまった。
戦争って一体何の為にやるんでしょうね。
国の利権?一部の企業利益の為?
改めて日本国憲法第九条の存在ってホントにすごいことなんだな…と考えさせられた(複雑な歴史的背景があるとはいえ)。
旦那は【硫黄島の戦い】と【ピエロにされた3人+その3人の現在】が半々で交互に構成されているのがどうもお気に召さなかったらしく、もうちょっと硫黄島自体をクローズアップしてほしかったと少々不満そうだったが、私個人としては日本のナショナリズムを今一度考える機会を持ってみるという意味でも、本作は十分イイ映画だったのではないかと思っている。
しかし、アメリカが5日間で終わると思っていた戦いが、36日間も続いたというのには本当に驚きです。
明らかに劣勢だった日本がそこまで粘ったということがすごすぎる。
映画がそんなに好きじゃないという人も、暗い映画が好きじゃないという人も、この映画は日本人なら絶対に観るべきだと思う。


    
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