それでもボクはやってない

寝不足だったおかげで今日の起床は昼過ぎ。
全く怠惰なもんです。
で、夕方からは『それでもボクはやってない』を観に行ってきた。
めっちゃ観たかった映画ではあるが、見終わった後何とも釈然としないものが…。
こんな不条理な話ってあるもんなんですね。
正義って一体…って思ってしまうのと同時に、裁判て一体…と思わずにいられない。
そしてますます警察にも不信感が…。
ていうかこの作品を観ると、警察ってアホですか?とさえ思えてくる。
実際に痴漢していようがいまいが、その場ですぐ罪を認めれば一日二日で略式起訴と罰金で釈放されて、やってないと否認すれば地獄のような日々が待っている上に勾留期間は延々続き、仮に裁判で勝ったとしても結局のところ何もいいことはない。
しかも刑事裁判なんて加害者が無罪か有罪かを見極める場所ではなくて、加害者とされる人が有罪あるとした上でその人の罪は何なのかを裁く為にあるようなものってことも全くもって解せない。
刑事裁判の有罪確定率が99.9%というのも当たり前の話だ。
その裏には出世だの面子だの、事件そのものには関係ないものが深く関与してるってのも妙に納得。
でもそれじゃあ何の為に裁判があるのかがよくわからない。
だからといってこればかりは機械に任せることもできないもんね。
結局裁判官と警察がどう捉えるか、どう動くかで決まってしまうのが恐ろしい。
こんな映画を見てしまうと、仮に自分が加害者だったとしてそれが冤罪だったとしても認めてしまうかも…。
ていうか刑事裁判の弁護士ってこの確率からいえば常に負け戦をしてるってことなんだろうか。
この映画を観て、このテの事件を扱ったことのある本物の裁判官や検察、警察ってどう思うんだろう。
ウザい映画作りやがって…とか思うのかな。
もしくは所詮映画だと鼻にもかけないのかな。
あまりの矛盾に見終わった後不完全燃焼を起こす作品ではあるが、不条理な日本の刑事裁判を知る為にもこれは観に行くことをおすすめしたい。


    
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